◆信仰や育った環境の違いを超える「結婚生活の工夫」

由美さんの家にはつい最近まで、Aの仏像があったそうです。結婚する際に、親が持っていけと言って用意してくれたものでした。

生まれてからずっとそれに手を合わせてお祈りをささげる習慣があったため、由美さんは結婚後もしばらくはお祈りをしていました。信者ではない夫がお祈りになんの文句も言わず、むしろ仏像を一緒に掃除してくれる姿を見て、「この人がいればもう仏像はいらない、手放そう」と思ったそうです。

結婚後のデート
結婚後も時々デートをし、記念日は一緒に祝うという(本人提供写真)
しかし過去に脱会した友人の話のように、新居にAの幹部が回収に来たら面倒くさい。どうやって返却していいかわからず調べたところ、「Aの本部に匿名で返却した」という体験談を見つけて、同じように返したそうです。