太陽光発電を導入することで、家庭の電気代の大幅な削減が期待できます。日中の発電量が家庭の消費電力量を上回る場合、その余剰分を売電できるため、電気代の削減だけでなく収益を得ることも可能です。
 
例えば、年間発電量が7000キロワットアワー、自家消費率を40%、電気代を31円/キロワットアワー、売電価格を16円/キロワットアワーと仮定すると、以下の計算で電気代削減と収益の見込みが算出できます。

●自家消費による電気代削減額
7000キロワットアワー × 0.4 × 31円 = 8万6800円
 
●売電収益
7000キロワットアワー × 0.6 × 16円 = 6万7200円

年間で8万6800円+6万7200円=15万4000円 が、実質の収益として期待できます。仮に設置費用が100万円であれば、約6.5年で元を取れる計算です。ただし、この金額はあくまで前提条件に基づくものであり、状況によって金額は異なります。また、実際には設備投資やメンテナンスコストなども考慮する必要があります。
 

太陽光パネルの寿命とメンテナンス費用目安

家庭用太陽光発電システムの寿命は、主にパネルの耐久性に左右されます。一般的に、太陽光パネルの寿命は20〜30年程度とされており、多くのメーカーが20〜25年間の出力保証を提供しています。
 
保証期間は、パネルが一定以上の発電効率を維持することを保証するもので、システムの性能を判断する一つの基準です。太陽光パネルが30年以上安定して稼働しているケースも報告されており、適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって使用できる可能性があります。
 
ただし、太陽光発電システムの寿命を延ばすためには定期的な点検が欠かせません。点検費用の相場は10キロワット未満の家庭用システムの場合、1回あたり約2万円です。
 
点検の推奨頻度はおよそ4年に1回とされており、20年間の総費用は約10万円、年間では5000円程度が目安です。なお、これらの金額は設置する地域や業者によって異なる場合があるため、注意が必要です。
 

家庭用太陽光発電はおよそ6〜7年使うと元が取れる