タンス預金のデメリットは、災害や盗難により紛失する可能性がある点です。銀行に預けたお金は、銀行が営業していれば全国の支店やATMでお金を引き出せます。しかし、タンス預金は一度紛失してしまえば簡単には戻ってきません。火事で焼失すると、焼けてなくなった分は失われたことになります。
また、タンス預金の存在が外に広まると、泥棒に家を狙われるリスクも少なくありません。泥棒に入られると、お金がなくなるだけでなく、自分自身もけがを負う可能性があります。盗難を防ぐためには、お金の保管場所を頑丈な金庫にしておいたり、他人には存在を言わなかったりといった対策が必要です。
さらに、タンス預金で特に注意したい点が相続でしょう。タンス預金を相続人が知っていれば問題ありませんが、知らないままあとからタンス預金が出てくると、相続でのトラブルにもつながりかねません。
こうしたトラブルを防ぐためには、遺言書などでタンス預金の存在を知らせておくといいでしょう。
タンス預金自体は問題ない
タンス預金自体に違法性はないため、銀行に預けず毎月5万円を貯めても問題ありません。ただし、税金の申告が必要なお金を隠してタンス預金をすると税務署から指摘されるケースがあるため注意しましょう。
タンス預金は自分で好きなときにお金を取り出せたり、銀行破綻に影響されたりしないメリットがある一方で、紛失・盗難や相続トラブルが起こりやすいといったデメリットもあります。少しでもトラブルを回避するために、銀行口座と併用しながらお金を管理したり、家族にはタンス預金の存在を知らせておいたりすることをおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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