高額療養費制度は、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月で一定の上限額を超えた場合に、超過金額を健康保険から支給してもらえる制度です。
従来、支給を受けるためには、医療機関・薬局の窓口で全額を支払った後に、支給申請書を提出する必要がありました。
事前に「限度額適用認定証」を申請していれば、窓口負担を上限額に抑えることができますが、申請が間に合わなかった場合は、高額な費用全額を一時的に支払わなければいけません。
マイナ保険証を持っている場合は、このような事前準備がなくても、マイナ保険証を提示して「限度額情報を提供する」ことに同意さえすれば、最初から限度額負担で済ませることができます。
なお、この取り扱いは、オンライン資格確認を導入している医療機関であれば、現行の健康保険証でも対応してもらえます。健康保険証を提示して「オンライン資格確認システムで限度額情報を利用してほしい」と申し出てください。これら2通りの方法について図解したものが図表2です。
図表2
協会けんぽ群馬支部 オンライン資格確認システムを導入した医療機関等にかかる際は限度額適用認定証の準備が不要です。
メリットその3:マイナポータルで確定申告時に医療費控除が簡単にできる
自身や生計を一にする家族などの医療費が一定額を超える場合には、医療費控除を受けて税金を安くすることができます。
この際にマイナ保険証があれば、マイナポータルからe-Taxに連携でき、確定申告時の医療費控除申請が簡単にできます。確定申告で医療費控除を受けたい方はぜひ活用してください。
メリットその4:医療現場で働く人の負担を軽減できる
マイナ保険証があれば、過去の健診情報や調剤の情報などを自動取得して診察に活用することができます。これにより、医療機関の事務負担の軽減や誤記リスクも減らせます。