ですが、ここで大喧嘩しておいた方がイブの夜の仲直り&逆プロポーズが盛り上がると思い、一週間何の連絡もしなかった加奈子さん。

「Sからも何の連絡もなかったのが気になりましたが…まぁいつもの事だし大丈夫だろうと思い、イブの夜に予約しておいたケーキを持ってSの部屋に向かったんです」

◆知らない女性と抱き合う彼氏

 Sさん宅の玄関をそっと合鍵で開けると、見た事のない女性の靴がありました。

「嘘でしょ?と信じられない気持ちで、リビングの扉を開けてみると、チキンやらケーキやらがテーブルにいっぱい並んでいて…ソファーでパーティー帽を被ったSと知らない女が抱き合っていたんですよ」

クリスマス
「ちょっと誰この女!?どういう事」と怒鳴る加奈子さん。

「するとSがその女を抱きしめながら、冷静な声で『そっちこそ今さら何?そっちがもう僕には飽きたってイチャモンつけてきたくせに』と言われて、血の気が引きました」

 その言葉に動揺したものの、知らない女性がいる手前、素直に謝れず「合鍵置いて帰ってよ。もうこの彼女の物だから。僕も返すし」と言う彼氏に「こっちこそ、もうお前の顔なんか2度と見たくないわ!」と鍵を投げつけ帰ってきてしまったんだとか。

「『逆プロポーズするはずが、なんでこんな事になっちゃったんだろう?』って泣きながら2時間かけて歩いて帰りました。幸せそうなカップル何組もとすれ違いながら」

◆彼のインスタに結婚報告がアップされた

 家に帰ってケーキの箱を開けてみると、ボロボロに崩れた生クリームの海で、砂糖菓子のサンタがおぼれて泣いているように見えました。

「そのケーキを食べながらまた泣いて、やっぱりSの事をあきらめきれないと思い『本当は今日、仲直り&逆プロポーズするつもりでした。怒らせてごめんなさい。また以前のような仲に戻れませんか?』とLINEしましたが…何日経っても既読にもなりませんでしたね」