「赤ビルの湯」浴室完成イメージ

広島県呉市の「赤ビル3C&Spa」は、12月26日(木)、同社が営む「赤ビル温泉」を改装し、「赤ビルの湯」として新規オープン。港町呉らしい赤レンガをコンセプトにした施設となっている。

災害時、1万の入浴難民を受け入れた「赤ビル温泉」

まずは、「赤ビル温泉」について紹介しよう。

呉市中通2丁目堺川の五月橋近くに戦前からあった銭湯「月見湯」を、戦後1951年に現代表の曾祖父が継承。その後の1971年、祖父が現在の「赤ビル」への建替えをきっかけに、屋号を「赤ビル温泉」へ変更した。2019年の西日本豪雨で呉市に大規模な断水が発生した時には、呉市民のべ1万の入浴難民を受け入れた。

現代的なデザインに刷新

リフォーム後の「赤ビル」外観

今回の「赤ビルの湯」のリニューアルは、広島県内における老舗銭湯の現代風のデザイン改修による再生取組みとして、初の事例。

1971年築のビル外観と3階の入浴施設を、港町らしい呉の「赤レンガ」のコンセプトを残しつつ、銭湯にあまり馴染みのなかった若者や女性も気軽に立ち寄れるような現代的なデザインに刷新した。


銭湯入口は、明るい雰囲気で誰でも入りやすいイメージを演出する。


また、近年人気のサウナを拡充。リニューアル後のドライサウナは、国産ヒノキを採用している。


夜12時までの深夜営業、セルフケアができる化粧コーナーを新設したほか、無料アメニティも設置するなど、魅力を高める工夫を取り入れている。


受付と休憩室は、サロンのような落ち着く空間を意識。


すっきりと使いやすい脱衣所にも注目だ。

日々の疲れをリセットして心と体を整え、明日への活力を養う銭湯の魅力を再発見してもらうことを目指す「赤ビルの湯」。入浴料金は、大人480円/中人200円/小人100円。サウナは、平日200円/土日祝ピーク期300円。お得な回数券販売や会員システムもある。また、入れ墨入浴制限がある。

「赤ビル3C&Spa」代表取締役の想いを紹介