障害のある人が活躍する、神奈川県平塚市にあるアトリエ・福祉施設「嬉々!! CREATIVE GALLERY & CAFE」は、12月にギャラリー&カフェをリニューアルオープンした。
また、2025年1月31日(金)までは、「巨匠たちのあの名画を僕が描いたらこうなった」展を開催中。同展は、障がいのあるアトリエメンバーと一般公募で募った、パブリックドメイン名画にインスピレーションを受けた作品約150点を展示している。
障がいのあるアーティストが活躍するアトリエ
2022年4月設立の「嬉々!! CREATIVE GALLERY & CAFE」は、障がいのあるアーティストが活躍する、クリエイティブ活動を行うアトリエ。12月時点で約100名のアーティストが登録し、制作活動を行っている。
また、プロダクトデザインやパッケージデザインとして、アートを使用したい企業へのイラストライセンス許諾事業も行っている。そのライセンス使用料は、工賃や画材費などとしてアーティストに還元されるという。
アトリエと同時にカフェも運営
「嬉々!! CREATIVE GALLERY & CAFE」は、誰もが創造的に暮らせる社会を目指している。その活動はアトリエだけにとどまらず、作品を展示するギャラリーやメンバーが働くカフェも運営。カフェは、ジョイン・クリエイティブマネジメントが運営している。
接客から調理、コーヒーの抽出まで障がいのあるメンバーが担当。メンバーはできることも得意なことも千差万別。カフェでの仕事は、業務を細分化することにより、メンバーによる運営を可能としている。
人と接するのが得意な人は接客を。数字は読めなくても印をつけた目盛りで材料を計る人、パンケーキの焼き色を見極めて上手に焼ける人、コーヒー豆を挽き淹れる流れの手順を追ってするのが得意な人など、それぞれがやりたいこととできることを細かく分けて担当。自家製パンケーキや丁寧にハンドドリップしたコーヒーは、利用客から定評があるという。