宮崎県都農町が、世界初の陸上養殖に成功した希少な高級魚「タマカイ」の量産化に向けた、新たな養殖場の建設を目指し、ふるさとチョイスGCFにて、ふるさと納税型クラウドファンディングによる資金調達を開始。募集期間は11月29日(金)~2025年2月26日(水)で、目標金額は300万円だ。
好適環境水を用いた「完全閉鎖循環式の陸上養殖」成功
宮崎県都農町では、水産業の活性化、地域ブランドの創出、水産事業による新たな雇用の創出を目的として、陸上養殖及び水産加工センターを軸とした都農町「水産業夢未来プロジェクト」を展開。岡山理科大学、NTT東日本、NTT西日本と連携協定を締結し、2023年3月から「タマカイ」「クエタマ」の試験養殖を実施して、岡山理科大学が開発した好適環境水を用いた「完全閉鎖循環式の陸上養殖」に世界で初めて成功した。
新たに建設した水産加工センターでは、養殖された「タマカイ」や県内外の養殖魚や天然魚の加工を行うことで付加価値の創出を目指しており、今後はタマカイの量産化に向けた取り組みを、さらに進めていく事としている。
絶滅危惧種の高級魚「タマカイ」
「タマカイ」とは、主に熱帯の海域に生息し、成長すると体長2メートル、重さ180キロにもなる世界最大級のハタ科の魚。現在、絶滅危惧種に指定されており、高級魚として取り引きされている。
「タマカイ」量産化に向けた水産業夢未来プロジェクト
今回、宮崎県都農町は、すべての寄付がふるさと納税の対象となる、政府(自治体)が行うガバメントクラウドファンディング(GCF)を通して、世界初の陸上養殖に成功した希少な高級魚「タマカイ」の量産化に向けた、水産業夢未来プロジェクトを実施。
クラウドファンディングの返礼品として、通常のふるさと納税で提供している宮崎牛や鰻などの人気商品も用意されているが、同プロジェクトの試験養殖で育った「タマカイ」の鍋用ぶつ切りセットも選ぶことができる。