しかし、ネガティブな気持ちを合理的に発散させるための「攻撃性」もあります。同時に攻撃性は、自分に危害を加える行動を拒否するためにあります。攻撃性は、他人への敵意ではなく、その人の生命力の表れです。

◆「我慢がいい人間関係を築ける」という思い込み

 ソーカモはフロイトの導きで、我慢や妥協ばかりする子から、他人に「ノー」を言える子に成長しました。子どもが穏やかな人間関係を築けるように、「いい子にして」「我慢して」などと教える親もいるでしょう。

 しかし、それでいい人間関係が築けるというのは親の思い込みであり、さらに言うと、子どもの攻撃性を抑制してしまいます。

 自分は何が好きで、何が嫌いか。傷つくこととは。愛とは。自分が嫌だと感じることをはっきり理解して、ちゃんとノーを言えるようになってはじめて、健全な人間関係を築けるようになるのです。

<構成/女子SPA!編集部>

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