宮城県加美町は、トラストバンクが提供するクラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング(略称:GCF)」を通して、返済不要の若鮎給付型奨学金の運用資金を募るプロジェクトを開した。

募集期間は、12月2日(月)~2025年2月28日(金)で、目標寄付金額は310万円。なお、※クラウドファンディング募集期間は、延長する場合がある。

返済不要の若鮎給付型奨学金制度

加美町では、返済不要の若鮎給付型奨学金制度を設け、奨学金の給付を通じて経済面でのサポートを行っている。また将来、加美町をより良い町にするために、様々な分野で貢献してもらえる学生の支援に取り組む。

元々、若鮎給付型奨学金は、加美町出身の教育関係に携わっていた人から「加美町の優秀な学生の夢を応援するために使ってもらいたい」と寄附を受け、それを原資にスタートした制度。一度は資金繰りが厳しくなり中断していたそうだが、運用資金が用意できたことから、2025年度から再開する運びとなった。


しかし、これから先も継続して多くの学生を支援していくためには、さらに安定的な資金運営が必要だという。

加美町では、今後も若鮎給付型奨学金制度を継続していくことで、「加美町で育ってよかった」「将来に希望を持てた」と感じられる学生を、今よりもさらに増やしていきたいと考え、今回クラウドファンディングをスタートした。

ガバメントクラウドファンディングについて

「ガバメントクラウドファンディング」は、2013年9月よりトラストバンクが提供中のクラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み。

自治体がプロジェクトオーナーとなり、地域課題に対する具体的な解決策、必要な寄付金と使い道、寄付金を集める期間などを提示して広く資金を調達。寄付者は、自らの意思で寄付金の使い道を選べる。

寄附金は、給付型奨学金制度の資金として活用