関東厄除け三大師の一つとして有名な「西新井大師」。足立区でもっとも多くの参拝者が訪れるお寺として知られ、お正月や祭事のときには特に多くの人々で賑わいます。今回は西新井大師を訪れたらぜひチェックしておきたい境内の見どころと、参拝後に合わせて巡りたいオススメの参道グルメについてご紹介します!

西新井大師とは?

関東厄除け三大師のひとつして有名な西新井大師は、東京都足立区の西新井に建つ真言宗豊山派の寺院です。

写真:SaoRi

弘法大師によって826年に開創され、正式名称は「五智山遍照院總持寺(ごちさんへんじょういんそうじじ)」といいます。

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平安時代に疫病が蔓延していたこの地に弘法大師が訪れ、悪疫流行に苦しむ人々を救うため祈願したところ、枯れ井戸から新しく水が湧き、その水を人々に飲ませたところたちまち平癒したという言い伝えが残っています。

そのときの井戸がお堂の西にあったことから、「西新井大師」と呼ばれるようになり、後に地名にもなりました。

境内には荘厳な大本堂や山門、文化的・歴史的にも価値の高い建造物が数多くあるほか、パワースポットとして注目されている見どころが数多くあります。

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江戸時代から厄除けの祈願所として親しまれ続けてきた西新井大師の見どころを、さっそくチェックしていきましょう!

西新井大師の見どころ紹介

西新井大師は本当に見どころが豊富な寺院で、公式ホームページの境内の見どころ案内では26ヵ所も紹介されています。

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ここでは全てをご紹介することはできませんが、そのなかでも特にチェックしておきたいスポットを厳選して7つご紹介します!

①塩地蔵

江戸時代後期に建立された立派な山門をくぐって、少し進んだ先に安置されている「塩地蔵」。

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まるで雪のようにみえる白いものは、実はお塩!江戸時代より特にいぼ取り、その他に霊験があるとされていて、お堂内の塩を頂いてその功徳があったとき、塩を倍にしてお返しすることから「塩地蔵」と呼ばれいています。

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お地蔵様が埋もれしてまいそうなほどの塩の量は、その霊験あらたかさを物語っています!

②水洗い地蔵

塩地蔵を過ぎて大本堂方面へと歩いていくと、すぐ右側に見えてる「水洗い地蔵」。

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こちらのお地蔵様をお参りすると、十種の福徳を授かることができ、特に寿命長遠の功徳があると伝えられています。

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十種もの福徳とは驚き!ぜひ参拝していって下さいね。

③加持水の井戸

冒頭でもご紹介した、西新井の地名の由来となった井戸がこちらの「加持水の井戸」。

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柵に囲まれているため外からの鑑賞となりますが、しっかりと見ることができます。言い伝えに登場する貴重なスポットをぜひチェックしていって下さいね♪

④四国八十八箇所お砂踏み霊場

弘法大師のご利益と観音慈悲の功徳を一度に一与えてくれる「四国八十八箇所お砂踏み霊場」。

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ここには高野山と四国八十八箇所巡りの霊場のお砂が敷き詰められていて、パワースポットとしても知られています!

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入口前の看板で礼拝の手順も丁寧に紹介されているので、ぜひ作法にのっとって1周巡ってみて下さいね♪

⑤稚児大師像

弘法大師の幼少の頃のお姿の「稚児大師像」。

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古来よりこの稚児大師様をお参りすると、子育てや学業成就のご利益をいただけると伝えられています。大本堂の左隣にある弘法大師立像のすぐ横に安置されているので、合わせて参拝されてみては?

⑥如意輪堂(女人堂)

大本堂の裏手にある「如意輪堂(女人堂)」。

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こちらには如意輪観音様が祀られていて、女性の諸願成就に霊験があるといわれています。

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西新井大師は江戸時代より女性の厄除け寺として有名なので、女性の方は特に要チェックです!

⑦牡丹園

毎年4月上旬くらいから見ごろを迎える「牡丹園」。

写真:PIXTA

江戸時代より厄除けの祈願所として広く知られてきたと共に、西新井大師は花の御寺としても親しまれてきました。

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境内では四季を通して様々なお花を楽しむことができますが、なかでも牡丹は「西の長谷寺、東の西新井」といわれるほど有名で、牡丹の名所として知られています。

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見ごろには100品種・2,500株が咲き誇り、満開になる頃には「花まつり」も開催され、多くの参拝者で賑わいます。シーズンに訪れた際にはぜひじっくりと巡ってみて下さいね♪