フリッツ・ハンセンが主催する、デンマークの家具デザイナーであるポール・ケアホルム氏の展覧会「ポール・ケアホルム in 京都」が、12月21日(土)~2025年1月19日(日)に、京都・両足院で開催される。

また、同展の開催に合わせ、書籍「POUL KJÆRHOLM 共鳴する日本の美意識」4,500円(税抜)を発売。同氏のデザインがいかに日本の美意識と共鳴するかを掘り下げた内容で、KIGENZENが監修・執筆を担当している。

日本文化に親しみ、影響を受ける


「POUL KJÆRHOLM 共鳴する日本の美意識」には、ポール・ケアホルム氏の息子トーマス・ケアホルム氏と娘クリスティーヌ・ケアホルム氏によるまえがきが収録されている。ケアホルム一家が日本文化やデザインに親しみ、その影響を受けてきたことが明らかになるような内容だ。

また、ケアホルム氏の作品が日本の伝統的な和の空間と自然に調和する理由について、素材、構造、そして美学の観点から分析し、独自の視点で解き明かされている。

手元に置いておきたくなる一冊

作品写真は、フォトグラファー。矢吹健巳氏による撮り下ろしで、ケアホルムファミリーの写真も収録されている。

編集はブックディレクションを手がけるBACHの幅允孝氏、ブックデザインは須山悠里氏が担当。出版はフリッツ・ハンセンが行い、手元に置いておきたくなるような一冊として仕上げられている。

展覧会は寺院で開催


展覧会「ポール・ケアホルム in 京都」は、京都・両足院という特別な舞台で開催される。


同書は、展覧会の主題と密接にリンクしている。ポール・ケアホルム氏のデザインが持つ静けさと力強さが、日本の伝統的な空間といかに響き合うかをさらに深く理解するためのガイドとなるはずだ。

また、同展では、ポール・ケアホルム氏の復刻アイテムも展示。彼のデザイン哲学に新たな視点を加えてくれるだろう。


同書は、展覧会に来場する人に向けた図録としても、またデザインを愛するすべての人々への新たなインスピレーションを与える一冊としても、ポール・ケアホルム氏の作品の魅力を深く理解するために本棚に並べたくなるような保存版だ。両足院でも図録として販売する予定だそう。