そこで、同法人は壱岐市と協力し、壱岐島全域でTNRを集中的に行い、野良猫や壱岐市が必要と認めた猫を救済をすることを目的として、新プロジェクト「イキイキさくらねこTNR」の実施を決定。壱岐市と協定書を締結し、人も猫もイキイキと暮らす島を目指し、ともに取り組んでいく。

壱岐島と猫の深いつながり


壱岐島は猫と深いつながりがあるという。

2011年、壱岐市によるカラカミ遺跡(弥生時代の環濠集落遺跡)の発掘調査でイエネコの橈骨(とうこつ=前腕の骨)が発見され、年代測定の結果、紀元前2世紀(弥生時代)のイエネコの骨であることが判明した。

それまでは、考古学的に時代がはっきりとしたイエネコの骨の発見例は、神奈川県の「千葉地東遺跡」で確認された鎌倉時代(13世紀代)のものが最古で、実物資料としては、約1300年の歴史が塗り替えられたそう(※)。

そんな壱岐島で行われる今回のプロジェクト。弥生時代はきっと、人も猫もお互いを尊重し支えあいながら暮らしていただろう。

「日本最古のイエネコの島」で、人と猫がより良い関係を取り戻すための取り組みが12月18日(水)よりスタートする。壱岐島TNR地域集中プロジェクト「イキイキさくらねこTNR」について活動の様子は随時、SNSやメールマガジンで発信していく。

壱岐島の猫を救う新プロジェクト「イキイキさくらねこTNR」を、この機会にチェックしてみては。

※ 参考:壱岐新聞WEB版(2014)「日本最古イエネコの骨 一支国博物館で公開」:https://iki-guide.com/archives/2025 (参照 2024-11-28)

(江崎貴子)