東京都千代田区にあるアートギャラリー「KOMIYAMA TOKYO G」では、12月13日(金)~25日(水)の期間、KENSEI YABUNO氏の新作個展「Untitled III」を開催する。

同展では、ドローイング作品がセットになった作品集も販売される。

多彩な作品を展示する「Untitled III」

KENSEI YABUNO氏は、2000年代から作家活動をスタートし、初期作品では布にミシンで絵を、そしてドローイング、ペインティング、スカルプチャーと、さまざまな素材を扱い表現を続けてきた。


昨年に続き、3回目となる「Untitled III」では、KENSEI YABUNO氏が“EMERGENCY”と形容する、フルオレッセンス・カラーを纏った立体作品13点に加え、キャンバスに描かれた2シリーズの連作ドローイング、色彩の解釈をより拡げたドローイング6点を展示する。



フルオレッセンス・カラーに着色された立体作品について、同氏は、「孤島でSOSをだしているUMA。ふと目の前に現れた虫に対して抱く情景から生まれた産物」と話す。

丸みを帯びたキャンバスに描かれるのは「黒い水に浮かんだ、夢に対するコンポジション」、縦長のキャンバスには「つながりのない断片的な要素をコンポーズしました」と話している。

自身の作品が言語化されることに対して背いてきたKENSEI YABUNO氏は、「真逆のものが交差する思考を彷徨う中、自分の未発達な部分、幼稚性とさらに向き合うことで、自分でも期待していない気づきがまた舞い降りてきたように思います」とコメントしている。

ドローイング作品がセットになった100冊限定の作品集


「Untitled III」の開催を記念し、2018年からの作品を収録した作品集『Discharge』35,000円(税抜)も発売される。

この写真集の初版100部は、各冊1枚のドローイング作品がセットになった限定版。作品集に収録された作品群と共にドローイング作品も楽しめる。