建築用ガラスの生産・流通・販売に関わる7団体で構成される「機能ガラス普及推進協議会(※)」は、全国指定避難場所の安全対策普及を⽬的とし、⾃治体の避難所に指定されている学校などへ、地震や突⾵、台⾵等の⾃然災害発⽣時に効果のある「防災安全合わせガラス」の寄贈活動を⾏なっている。今年は京都市への寄贈が決定した。

同市指定避難場所となっている京都市⽴⼋条中学校体育館の窓ガラス約310枚全てを、「防災安全合わせガラス」に取替えることにより、避難者の⼆次災害を防⽌し、避難所としての機能が⼀定期間維持可能となり、安全性が⾼まった。

9例⽬の寄贈


今般、⽇本各地で地震・台⾵・突⾵等による災害が起きており、避難所は重要な役割を果たしている。現状、多くの避難所のガラスには単板ガラスが設置されているため、地震等の災害で割れやすく、ガラスが落下して破⽚による負傷等の⼆次被害を発⽣する危険性があるという。

京都市では避難所について、災害時においても機能継続するべく改修を推進している。また、寄贈を起点に市⺠へ訴求する意向もあり、市内の避難所に指定されており、⽇頃から⼀般市⺠にも開放して利活⽤されている⼋条中学校体育館に施⼯の要請があったことで、今回の寄贈が実現したそう。



機能ガラス推進協議会としては、京都市への寄贈で9例⽬だ。12⽉13⽇(金)10:40より、京都市役所本庁舎内で松井孝治京都市⻑列席のもと、「防災安全合わせガラス」の寄贈式典を実施。また、同⽇14:15より京都市立⼋条中学校にて、同校⽣徒にむけて「防災ガラスの出張授業」を開催する。

また、8例目の寄贈先・三重県松阪市⽴機殿⼩学校体育館について、寄贈式典などの模様を「機能ガラス普及推進協議会」のYouTubeで公開中だ。気になる人はチェックしてみては。

防犯性能も得られる


「防災安全合わせガラス」は、窓ガラス破損による被害を防ぐため、避難所への推奨を⾏っている。ガラスとガラスの間に厚さ60mi以上の樹脂製中間膜を挟んだもので、その中間膜は耐貫通性に優れているため、暴⾵により⾶来物が窓ガラスに当たっても突き抜けにくい構造だ。