まるで秘密基地に迷い込んでしまったかのように、足を踏み入れるだけでわくわくする小売店「ヴィレッジヴァンガード」(以下、ヴィレヴァン)。筆者も学生時代は、「こんな商品、だれが買うの?」「こんな商品、なんで置いてあるの?」といったコアな謎商品を見つけるだけでもワクワクしたものです。

ヴィレッジヴァンガードゆめタウン高松店(画像提供:ヴィレヴァン全店まわるひと【非公式】さん/以下同じ)
そんなサブカルチャー文化を築いてきたヴィレヴァンですが、現在は経営不振にあえいでいます。「大型ショッピングモールへの出店がオリジナリティを薄めた」「昔の方がよかった」など、何かと言われがちなヴィレヴァン。そんな中、「大人になった今こそ、令和のヴィレヴァンが楽しい!」と力説するヴィレヴァンの熱烈ファンがいます。「ヴィレヴァン全店まわるひと【非公式】」(@village_vanvan)さんに、お話を聞きました。

◆親子でも楽しめる場になった令和のヴィレヴァン

――昔と今のヴィレヴァンで、大きく異なる点はどこでしょうか?

ヴィレヴァン全店まわる人【非公式】(以下、ヴィレ全)「最近のヴィレヴァンは、ネットでの販売とポップアップショップ(期間限定の出店)に力を入れています。大型ショッピングモールではポップアップショップが頻繁に展開され、通常の店舗とは異なるコラボレーションブランドや企業の商品が取り扱われています。

例えば『くまのプーさん』や『パウ・パトロール』とコラボしたポップアップショップもありました。くまのプーさんと仲間たちとのんびりした時間を過ごしませんか? というテーマで大人も子どもも楽しめますよね。ポップや商品のラインナップを見るだけでも、十分楽しめると思いますよ。親子で見てもいいですよね」