・股関節痛
股関節症の症状は、関節の痛みと機能障害です。最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては常に痛みのある状態になったり、夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされたりすることになります。一方、日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用、座敷での会食や正座が困難になります。長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの家事労働にも支障をきたします。
・腰痛
腰痛にもたくさん種類があるのですが、特に体勢がくずれ筋肉に負荷が加わり立ち上がるのもきつくなる筋膜性腰痛が多く、いわゆる「ぎっくり腰」の状態になる場合もあります。
・自律神経の乱れ
歩き方が前かがみになり、骨格が歪んでいると、自律神経の伝達ルートが妨げられてしまいます。まっすぐなトンネルを進むのと、ジグザグだったり、狭くなったりがあったりすると通りづらいものですよね。背骨が歪んでいると、自律神経と脳脊髄液も密接な関係があります。脳脊髄液の流れも悪くなってしまいます。どちらにせよ、自律神経のはたらきが悪くなる原因になってしまいます。
◆「歩き方」で気をつけるべきこと
「それではどうしていけばいいの?」というところですが、まず一度、すり減った靴底は戻るものではないので、修復か廃棄かの選択になってしまいます。
思い入れがあったり、高価だったりするものでも自分の健康を害してしまっては元も子もないので検討してみてください。
さらに歩き方、日頃の習慣の意識が大事です。歩き方としては第一歩として、以下の3点を注意してください。
①目線をさげない
頭を下に向けるだけで重心がずれ負荷が増します、前を向いて歩く。
②つま先より内側に膝を入れて歩かない
膝とつま先をだいたいまっすぐにすることで余計な歪みをなくしていく。