「そうなんです。今となっては韓国語、すごく面白いって思ってるんですよ。こんなに近い国なのにわからないことが多かったり、それでも日本と同じように中国由来の言葉だってことも感慨深い。ハングル文字もカワイイなって思います。
ちなみに、娘は最近は宝塚に推し変しています(笑)」
◆実写化の話は軽く詐欺だと思っていた
――6月21日には、伊藤さんの著書である『おいピータン!!』を原作とした映画『おいハンサム!!』が公開されましたね。
「もう10年くらい前から山口雅俊監督から実写化の話をされていたのですが、軽く詐欺だと思っていたんですよ。
でも、私がちょうど『闇金ウシジマくん』のドラマにハマった時に、山口監督がドラマも映画もつくっていることを知って、ようやく自分への依頼も詐欺じゃないと気付いたという(笑)」
――実写化にあたり、タイトルや登場人物も原作漫画からかなり変わっていますが、そこに抵抗はなかったのでしょうか。
「私は漫画と実写は別物だと思っていたし、最初から『伊藤さんの漫画をいろいろと混ぜたい』と言われていたので、どうぞどうぞって感じでしたね。
キャスティングにも口は出さない。脚本にも何も言わない。タイトルもおまかせ。漫画の通りじゃない方がいいとも思っていました」
◆私が一番面白く感じられているんじゃ
――完全に別の作品というとらえ方なのですね。出来上がった実写版については、率直にどう思われましたか?
「自分が描いたものがいくつもミックスされた作品なので、私が一番面白く感じられているんじゃないですかね。
『ぐちゃぐちゃに混ぜて出された料理がこんなに美味いとは!』みたいな(笑)」
――ドラマは大好評で続編もつくられ、映画化まで……。
「結果的に、なかなかできない経験をさせてもらいました!」