確かに、千葉さんは2008年、京都にハリウッド俳優を養成するための学校「サウザンリーヴス・ハリウッド」を開校したが、さまざまなトラブルに見舞われた末、閉鎖を余儀なくされている。
「開校翌年の09年1月、『週刊文春』に学校運営面での借金トラブルや体罰などが報じられたんです。千葉さんは会見を開いて記事の内容を否定し、当初は、提訴も辞さないと構えをみせていましたが、学校の実質的オーナーが経営する会社が不動産ファンドを組んで15億円集めたものの、そのうちの8億円が消えたとして、オーナーが出資法違反容疑で刑事告訴されました」(事件を取材した芸能ライター)
千葉さんと面識があった筆者も京都で学校関係者を取材したが、当時、金銭苦に陥っていた千葉さんが、住んでいた東京・月島のマンションの家賃未払い問題を抱えていたことなどから、「サウザンリーヴス・ハリウッド」の金銭トラブルへの関与が疑われていた。
「それだけではありません。千葉さんは学校の生徒募集に際して、米映画『キル・ビル』の共演で親しくなったクエンティン・タランティノーや、NHK大河ドラマ『風林火山』で親しくなった歌舞伎俳優の市川亀次郎(当時)の名前を無断で使用していたことが明らかになったんです。結局、学校は閉鎖に追いこまれました」(在阪のメディア関係者)
翻って現代。弟子の真田が進めている計画に死角はないのか。
「現在、日本とロスに養成学校を設立する方向で話が進んでいるようです。真田は、千葉さんと違って金銭にルーズではありませんし、すでに真田の話に興味を持つ投資家も現れているようですよ」(前出の映画ライター)
学校創設にあたって、ハリウッド進出を目指す小栗旬や菅田将暉といった俳優らが接触したという報道もある。
ある映画関係者は、「『SHOGUN 将軍』がエミー賞を総なめにしたことで、時代劇が世界的に認知された。単館上映だった自主製作映画『侍タイムスリッパ—』が上映館を増やし、公開中の映画『11人の賊軍』が大ヒットしているのも、無関係ではないでしょう」と話す。