マナティー研究所が蟹蔵とともに7月から実施していた沖縄の美しい海を探検する自然体験ツアー「伊良部島の海で生きもの観察!ジュゴン調査ツアー」の常時開催が決定した。

また、2025年1月4日(土)には、日本で唯一ジュゴンを飼育している三重県の鳥羽水族館で、マナティー研究所主催のイベント「水族館のマナティーとジュゴンを知ろう!-飼育の海牛(飼牛)祭り-」を開催。閉館後の静かな水槽前で、絶滅危惧種でもあるマナティーとジュゴンの専門家から「ここだけの話」を聞ける貴重なトークイベントとなっている。会場参加枠は満席となったが、イベントの様子はオンラインで配信されるため、要チェックだ。

謎の多いジュゴンについて学べる調査ツアー

ジュゴンは、海牛類に分類され、マナティーの仲間。オーストラリアや東南アジアに広く分布する海生ほ乳類で、沖縄が北限となっている。浅い水域で過ごすジュゴンは身近な存在だが、人間活動の影響で生息数が減りつづけ、絶滅の危機に瀕している。沖縄では2頭のジュゴンが確認されているが、過去10年以上、写真や映像でその姿をとらえられていないという。


身近にいるけれど姿を見せないジュゴン。そんなジュゴンの生態を調査する貴重な体験ができるのが「伊良部島の海で生きもの観察!ジュゴン調査ツアー」だ。


ツアーでは、沖縄の伝統的な木造漁船「サバニ」に乗り、ツアーガイドの蟹蔵代表・吉浜崇浩氏と一緒に、海の生きもの観察をしながら、ジュゴンが「海草を食べたあと」や「ふん」を探して、ジュゴンの暮らしを観測する貴重な調査体験を楽しめる。

今回、マナティー研究所はツアーの常時開催にともない、より多くの人が気軽に参加できるよう料金と内容を一部改定した。新たな参加料金は5,980円(1人あたり/2人〜)で、対象は小学生以上。ツアー時間は約1時間。


参加者には、ジュゴン調査ツアー認定書とオリジナルステッカーがプレゼントされる。