みらいこども財団は、貧困や虐待に苦しみ、児童養護施設で暮らす子ども・卒園後の子どもを支援するボランティア団体。
同団体は、12月2日(月)~2025年2月28日(金)の期間、独自の奨学金制度『オンライン里親』での支援学生を増やすため、クラウドファンディング「『オンライン里親』児童養護施設出身学生への卒業支援を広げたい」で寄付を受け付けている。
『オンライン里親』について
『オンライン里親』とは、2021年にスタートした、同団体独自の奨学金制度。複数のオンライン里親が、児童養護施設出身の学生とオンライン上で交流を重ねながら、卒業まで資金面・精神面でサポートをする取り組みだ。
これまでに国内外約200名の里親とともに、約30名の学生を支援しているという。
児童養護施設卒園後の子どもの現状
児童養護施設出身の子どもの大学等の進学率は、18%と全国平均約50%の半分以下であり、またせっかく進学しても多くの学生が中退を余儀なくされており、中退率は全国平均の3.5倍にも上るという。また、児童養護施設の子どもの約7割は被虐待経験があり、施設卒園者の約4割が退所時点で、なんらかの精神的な問題を抱えているというデータもあるとのこと。
生まれた環境により親に暴力を振るわれる、ご飯を与えてもらえない、人格を否定・無視される。こうした理不尽を経験した子ども達が自分を信じ、自分の人生を前を向いて生きていくことには、大きな困難が伴うだろう。
同団体では、こうした子ども達のために、「信頼できる大人が複数いて、困った時に相談できる」コミュニティがあることが何よりも必要だと考えている。『オンライン里親』は、資金面の支援に加え、こうしたコミュニティを作ることを目指している制度だ。
クラウドファンディングについて
今回のクラウドファンディングでは、より多くの人に『オンライン里親』を周知し、まずは100名の学生支援を目指している。目標寄付額は500,000円。クラウドファンディングや『オンライン里親』についての詳細は、プロジェクトページで確認を。