日本の古い遊郭として知られる「京都島原」。そんな花街の入口の島原大門周辺は、古い商店街や町屋の並ぶ人知れず歴史情緒のある穴場観光スポットだ。

そこに、花屋とカフェが同居した空間「FÅ(ファ)」が、11月30日(土)にグランドオープンした。

倉庫の中にある異空間で紡がれる花と食


錆色の大きな扉と波板が目を惹く「FÅ」は、資材置き場として使われていた古い倉庫。

扉を開くと、雑多な倉庫のイメージとは異なり、凛とした和空間が混在する異空間が広がる。



和室の床の間には、天然鞍馬石でしつらえた迫力あるフラワーディスプレイが目を惹く。

店内中央のカフェスペースには、大理石とアクリル天板の大テーブルが配置されている。


店舗二階はアトリエとなっており、季節に合わせた花を用いたワークショップを不定期に開催。

撮影、ギャラリーやイベント、ポップアップスペースなど、さまざまな用途で貸出しも可能なスペースだ。

空間のテーマは“物事の循環”

「FÅ」の代表“きよぴー”こと田中きよか氏は、看護師からフローリストへ転身した異例の経歴を持つ人物。花を扱う者としての経験は浅いとのことだが、持ち前のセンスと「京都で花屋をしたい金髪」というキャッチーなフレーズで、Instagramを立ち上げてから3カ月で3万人ものフォロワーを獲得したという。

そんな彼女がディレクトした「FÅ」の空間には、物事の循環をテーマに「時間の巡り、血の巡り、人と人との巡り」を大切にしたいという想いが込められている。

フラワーショップ「FÅ」では、主に季節に合った生花を販売。生花ならではの瑞々しさと唯一無二性で、その時の感情や思い出を強く残してほしいという想いで花を届けている。

自家製塩糀

自家製玉ねぎ糀のボロネーゼ

カフェ「FÅ/ment」では、その名の通り発酵にフォーカスした食事を楽しめる。

米糀から作られた自家製の糀調味料や、自家製のぬか漬けを使用したランチプレートを提供している。