天岩戸神社では、神話の継承と、明るい世の中が末永く続くようにとの願いを込めて古事記・日本書紀になぞらえ、ご神体の「天岩戸」に注連縄(しめなわ)を張る「天岩戸注連縄張神事(あまのいわとしめなわはりしんじ)」を、12月21日(土)に開催する。

国内を代表する芸術家、文化継承者が集結

昨年開催の様子

天岩戸神社では、令和3年より、神話に描かれた注連縄張り神事を伝統行事として後世に残し、神話の継承と、明るい世の中が末永く続くようにとの願いを込め、毎年冬至の日に注連縄の張替えを行っている。この行事は、神事として伝えていくための年末の恒例行事として多くの人に親しまれている。


今回の「天岩戸注連縄張神事」も御神体の「天岩戸」に張られた注連縄が張り替えられるだけでなく、日本神話になぞらえ、国内を代表する芸術家、文化継承者が天岩戸神社に集結し、奉納を行うという大変貴重な機会となっている。

今年は、登山家の望月将悟氏と天野和明氏による注連縄の張替とともに、元ブルーハーツのドラマーとして活躍したミュージシャン梶原徹也氏や、武道家の荒谷卓氏、舞踊家の酒井はな氏、島地保武氏、演奏家の阿部一成氏等による奉納演奏・演武・演舞が行われる。

また、西行庵円位流の花輪竹峯氏による献香献茶式や、書道家の永山玳潤氏による奉納揮毫(ほうのうきごう)のほか、長鳴鶏の鳴き声奉納や地元・宮崎県立高千穂高等学校弓道部による鏑矢奉献の儀が執り行われる。

「岩戸投げ大会」を今年も開催

畳投げ大会

また、「天岩戸注連縄張神事」は、かつて天岩戸神社で行われていた畳を投げる「岩戸投げ大会」を今年も開催。「岩戸投げ大会」は、天岩戸伝説の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が隠れた天岩戸をこじ開けた力の神様・手力男命(たぢからをのみこと)に由来するもの。手力男命が投げ飛ばした岩戸は、長野県の戸隠に飛ばされ戸隠山になったと伝えられており、この岩戸を模して重さ約20キログラムの畳を投げ、その距離を競うもので、誰でも参加することができる。