東京都杉並区の「Nana訪問看護ステーション」は、従来の訪問看護サービスに加え、不登校児向けの精神訪問看護サービスを開始した。対象エリアは東京都杉並区・中野区・練馬区南部・西東京市。

家族向けの支援も行う

不登校児の精神訪問看護は、不登校の子どもが学校に通えるように支援するための看護の一つの形。不登校児は、学校に行くことに対して強い不安やストレスを感じていることが多く、精神的なサポートが必要だ。

精神訪問看護では、看護師が訪問を行い、不登校児やその家族と直接対話する。看護師は、不登校の原因を探り、子どもの心のケアを提供していく。

また、引きこもりで看護師や医師に直接会えない場合でも、家族向けの支援を行う。

なお、訪問看護利用の際は医師の指示書が必要となる。メンタルクリニックが決まっていないもしくはメンタルクリニックへ行けない場合は、連携医療機関の精神科医を紹介する。

詳しくは、問い合わせフォームにて。「プレスリリースを見て、お電話しました。不登校児向けの精神訪問看護について教えてください」と伝えるとスムーズだ。3日経過して返事がない場合は、電話にて問い合わせよう。なお、サービスは杉並区・中野区・練馬区南部・西東京市が中心となり、遠方の場合は対応ができない。

問題が再発する前に早期に対応できる

不登校児向けの精神訪問看護には、いくつかの重要なメリットがある。

まずメリットとしてあげられるのは、「個別対応」だ。精神訪問看護は、子どもの状況に応じた個別のサポートを提供する。これにより、子どもが感じる不安やストレスに対して、より効果的に対処することができる。

「家庭環境での支援」もメリットだ。子どもが安心できる家庭環境で支援を受けられるため、学校に通うことへの抵抗感を和らげる効果があるという。家庭訪問は、子どもの自然な環境での観察や支援を可能にする。

不登校児の家庭では、家族もまた大きなストレスを感じることがある。精神訪問看護は、家族全体に対しても支援を提供し、不登校の解決に向けた共同作業を促進。こういった「家族のサポート」もメリットのひとつだ。