2つ目のヒントは例文です。
人手が少なので、あと数人賃うことにした。
あそこにいるのが僕の賃い主です。
社長に気に入られて、賃われました。
正解は…
正解は「やとう」!
「賃い主」が仕事をした人に支払うお金が「賃金」です。
「やとう」には、「賃う」「雇う」「傭」「倩」4種類の漢字があります。
「賃」を使った熟語
「賃」を使った熟語で、珍しい言葉を紹介しましょう。
3文字熟語:木賃宿(きちんやど)。自炊システムの江戸時代の宿屋。調理用の「たきぎ」代を「木賃」と呼んだ。
4文字熟語:横断賃金(おうだんちんぎん)。同一の仕事ならば、どこで就労しても同じ賃金がもらえる仕組み。欧米では一般的な賃金ルール。
5文字熟語:賃金基金説(ちんぎんききんせつ)。古典経済学の用語。
6文字熟語:朝駆けの駄賃(あさがけのだちん)。「朝早く走らせる馬は元気がよく、少しくらいの荷物はなんとも思わない」。たやすく物事が進むというたとえ。
最後の難読漢字は「勾引かす」
最後は「勾引かす」です。
勾玉の「まが」ですが、違う読み方をします。
「引かす」も、「ひかす」とは読みません。
「勾引かす」の読み方のヒントは?
老人を「勾引かす」なんて、犯人は人間じゃない。
庄やの娘が蛇に「勾引かされた」そうだ。
あの山は、夜に入るとキツネに「勾引かされる」らしい。
ヒントを見る限り、あまりポジティブな意味ではなさそうです…
では正解を見てみましょう!
正解は…
正解は「かどわかす」でした。
普段からよく使う言葉…ではありませんよね。
「かどわかす」とは、人をだまして、強引に連れ去ることを意味します。言いくるめてだますのが「たぶらかす」なのに対して、「かどわかす」は実際にさらっていくことです。
「勾引かす」以外には、「拐かす」という漢字も使われます。「拐」は誘拐のカイです。