「明らかに(売れると)わかったのは、ウイカ。その番組は女が女の嫌なところを面白おかしく言い合うという。これって絶妙で、テレビに映ったときに不快にならないように言わなきゃいけないのがめちゃくちゃ難しいんです。新人の子って、ことごとくただの悪口になっちゃうんです。ウイカが初めて出たときに、めちゃめちゃネタをいっぱい持ってきて、めっちゃしゃべったんです。この人、売れるなって。逆になんで今までトーク番組に出てこなかったんだろうって不思議なくらい」

 そうしてメジャーに躍り出たウイカは、すぐに数々のMCアシスタントを務めるようになり、『女が女に怒る夜』出演の翌年にはラジオ『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)のパーソナリティーに就任。挙句の果てに、来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』では主人公・紫式部のライバル・清少納言を演じるところまで来てしまった。

 当然、ウイカを意識しているであろうハシヤスメ、トレードマークであるメガネを「顔から生えてる」と言い切り、「好きなタイプはロッチのコカドケンタロウ」と公言するなど、絶妙とも微妙とも言えない独特なセンスで、跳梁跋扈のバラエティ界をどこまで駆け上がっていけるだろうか。

(文=新越谷ノリヲ)