◆スーパーの食材を見るだけでも学びに

かかさんの娘さん
――昨今、親の学歴や収入の格差に伴う「体験格差」も社会的に問題視されています。幼少期の旅行や習い事など、子の成長に伴う体験は必要と指摘する声もありますが、かかさんの取り組みは、そうした問題とも関連がありそうです。

かか:習い事は決まった月謝が必要ですしお金がかかりますが、旅行はけっしてぜいたく品ではなく、アイデア次第で工夫ができるんです。例えば、ポイ活で貯めたポイントをマイルに換える方法もありますし、私のフォロワーさんで、育児の合間で貯めたポイントで実際に旅行へ行った方もいます。

――教育面でも、海外旅行はメリットがありそうです。

かか:すべてが学びになります。自炊のために訪れた現地のスーパーで、知らない食材を見て「これは何だろう?」と会話するだけでも、子どもにとっては大きな刺激になると思うんです。

 旅行先では娘にお小遣いを渡して、何でも「好きに買っていい」と言っていますが、「これとこれが買えた」と喜んでいるし、それ自体が算数の勉強ですよね。

 日本では人見知りで恥ずかしがり屋の娘が、母国語ではない環境でのコミュニケーションを通して人と話す楽しさに気が付いたのもメリットで、異なる文化にふれることで興味の幅が広がったのも、私にとっては新たな刺激でした。