滋賀県長浜市で初となる「長夜の芸術祭~プロローグ~」が、12月1日(日)~16日(月)の期間開催される。ただし、火水は休み。

JR長浜駅から徒歩数分に位置する「黒壁スクエア」で有名な旧市街地内数店舗が会場となり、14組の若手作家が展示やワークショップが行われる予定だ。

長浜を盛り上げる協働アートプロジェクト

「長夜の芸術祭」は、アーティストの感性と街の人の体温によって、冬の長浜の夜をともに照らす、協働アートプロジェクトのこと。

長浜は、びわ湖に夕陽が溶けこむ悠久の街。少子高齢化や産業の停滞によって、低迷の続く地方社会のひとつ。

しかし、この地には日が落ちて星々が光るように、社会の熱が冷めることで見えてくる、小さくもたしかに光る人々の営みがある。

アートに導かれて小さな光と出会い、星座を描くように夜の長浜を巡ること。そうして集った人々の体温で、この街が徐々に照らされていくこと。

それが、主催者たちが目指す芸術祭のあり方だという。

「自治的な芸術祭」の開催を見据える

そんな長浜の地で開催される芸術祭「長夜の芸術祭~プロローグ~」。

今回のプロローグは、3年後の公的支援に頼らない「自治的な芸術祭」の開催を見据えた、有志による挑戦の第1歩となる。参加者一人ひとりの「長夜の一灯」が、この先を照らす光になる。

イベントの楽しみ方の例

芸術祭の巡り方の一例を紹介しよう。

展示会場で頒布する「長夜の一灯」セット(大人1,000円・中高生半額)を手に、街を巡ろう。

セットの内容は、展示会場で提示することで入出場が自由にできる「来場記念ステッカー(鑑賞パス)」、思い思いの言葉で、会場を“照らす”紙製メッセージキャンドルが作れる「わたしの一灯(紙工作キット)」、アーティストから贈られた「ちいさな作品」と交換できるコイン「アートガチャのコイン(先着500枚限定)」。

「四居家会場」「コナレル会場」という2つの展示会場、好きな店舗のガチャを巡りながら、自由に散策して楽しむ。