◆なぜ男性ユーザーは女性を「サクラ」と思いやすいのか

また、退会した相手が不正ユーザーというケースもあります。なりすましなどの不正ユーザーかどうかは、プロフィールの他、メッセージ内容や通報から判断するそうです。不正ユーザーも対策に対応して進化するため、今の不正ユーザーはプロフィールだけでは分かりにくくなってきています。

男性は相手からのメッセージを閲覧するには有料会員にならなければなりません。有料会員になってすぐに相手が退会すれば、「サクラだ」と感じてしまうケースもあるでしょう。運営としては安全対策のためにやっていることなのに、サクラと呼ばれるのは歯痒いですね。

マッチングアプリ
それから、退会しようとすると「いいね」が付くのは、ログイン中のユーザーの方が閲覧されやすいためです。やめようとしてアプリを開くとログイン中になります。ユーザーを引き留めようとしてアプリ側がサクラを雇い「いいね」をしているわけではないのです。

アプリに限らず婚活パーティーなどでも、タイプじゃない異性に対し「友達の付き添いで来た」と言うケースがあります。筆者はこういう場面に遭遇して「サクラがいた」と言っている方にもお会いします。自分が魅力的なら「友達の付き添いで来た」とは言われないのですが、自分に都合がいいように解釈してしまうのですね。

◆「恋人ができるまでに会った平均人数」の少なさに驚き

有坂さんによると、「人気があるユーザーほど恋人ができている」というわけでもないそうです。気になったので、アプリで恋人ができる人は、何人ぐらいに会っているのかを教えてもらいました。

「アプリ内で行ったアンケートによると、お付き合いするまでリアルで会った平均人数は1.5人です」

とのことで、予想よりずっと少なくてびっくりしました。マッチングアプリで数十人とデートして恋人ができたような平均値を爆上げさせるユーザーもいることを考慮に入れると、リアルで会った最初の1人とお付き合いしている人も多いのかもしれませんね。