大みそかに放送される『第75回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が今月19日に発表されたが、昨年まで4年連続で出場していた9人組ガールズグループNiziUが落選して話題となっている。
NiziUはコロナ禍の2020年、韓国の芸能プロダクションJYPエンターテイメントとソニー・ミュージックによる合同グローバルオーディション「Nizi Project」の上位9名で結成された。
日本テレビ系情報番組『スッキリ』などのバックアップもあり、同年6月30日にデジタルミニアルバム『Make you happy』の日韓同時リリースによりプレデビュー。12月には1stシングル「Step and a step」をリリースし、正式にメジャーデビューを果たして、女性グループとしては史上最速のデビューから29日で紅白初出場も果たした。
だが、紅白連続出場は4回で途切れることとなったが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「近年の紅白におけるガールズグループの出場枠争いは激化の一途を辿っています。今年はILLITとME:Iが初出場を決める一方、坂道シリーズの日向坂46は2年連続での“落選”。AKB48や“ハロプロ”勢の返り咲きも実現していませんし、TikTokでバズッて今年の初出場が期待されたFRUITS ZIPPER、超ときめき♡宣伝部も出場はかないませんでした。今年もTWICEやLE SSERAFIMが出場を決めていますが、日本人メンバーが在籍するK-POPグループの存在もあり、出場へのハードルはかなり高まっている印象です」
もっとも、NiziUの落選の要因はライバルグループの存在だけではなさそうだ。
「プレデビュー曲の『Make you happy』は国内音楽配信サイトにおけるシングル・アルバムランキング1位の合算で64冠を達成。さらに、翌7月に入ると世界各国の音楽配信サイトで計109冠を達成し、ミュージックビデオは同年内に再生回数が2億回を突破するほどの勢いでした。ただ、当時のすさまじい人気と比べると、その後の失速ぶりは否めません」(音楽業界関係者)