■東京出てきたいけど芸人

編集S 『アメトーーク!』よかったですね。「東京出てきたいけど芸人 その後…」。

新越谷 今回、長くやってる番組のよさがめちゃくちゃ出てましたよね。こういうことができると強いですよねえ。

編集S 11年たって、またそれぞれの今のポジションもそれぞれいい感じで。

新越谷 上京した千鳥・ダイアン・かまいたちの3組が『27時間テレビ』ですもんね。加地さん、さすが引きが強いというか、先見の明というか。

編集S シャンプーとテンダラーのキャリアも、ある意味では関西芸人の理想ですよね。

新越谷 そう思います。あとやっぱ、濱家の『ロンハー』の話題ですよね。濱家自身が「あの日、すべてが変わった」とあちこちで話しているイジられ回。

編集S イスノウエ隆でしたっけ。

新越谷 最終的には井上隆になってた。津田の「あの2週間後に濱家は売れた」っていうのはリアルな言葉でしたねえ。ああいう悪ノリも含めて、『アメトーーク』と『ロンハー』って芸人のキャリアそのものに介在してくるじゃないですか。品川もそうだし、「帰ろか千鳥」もだし、狩野英孝なんて加地さんの作品といってもいいくらいだし。怖くないのかな、と思うんですよね。影響力は自覚してるだろうし。

編集S ああ、確かに。

新越谷 「帰ろか千鳥」は大悟も当時「なんやねんて思った」ってどっかで言ってましたし。でもうまいこといくんですよねえ。芸人の能力でどうにかなるという信頼と、ダメでも編集でどうにかするという覚悟なんでしょうね。カッコいいわ。