■「凡そ」の意味は…

「凡そ」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。

[名・形動]
①物事のだいたいのところ。大要。あらまし。
「計画の凡そは承知している」「凡その見積もりを立てる」②いいかげんなさま。ぞんざいなさま。
「かやうに大事の謡ひを凡そにしては叶 (かな) ふまじい」〈虎明狂・二千石〉

[副]
①大まかに言って。だいたい。約。
「凡そ二キロ離れている」「被害は凡そどのくらいか」

②そもそも。総じて。一般に。話を切りだすときに用いる。
「凡そ日本人は働きすぎるきらいがある」

③(否定的な表現を伴って用いる)全く。全然。
「これは凡そおもしろくない本だ」

■「おおよそ」が音変化して「およそ」に

そもそも「およそ」は「おおよそ」が音変化したもので、「おおよそ」が言いにくかったため、言葉が変化して「およそ」が生まれました。

そのため、「おおよそ」のほうが正しいということになりますが、現在は「およそ」も辞書に記載されているので、使用することは問題ないそう。

しかし、「およそ」は口語的であることから、文書やビジネスシーンでは「おおよそ」を使うことが好ましいとされています。

これを機にぜひ覚えておきましょう!

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