鶴岡市立藤沢周平記念館は、9月27日(金)~令和7年3月25日(火)の期間、第22回企画展「『龍を見た男』の世界」を開催している。

鶴岡にある古刹善寳寺が昭和51年辰年御縁年を迎えるにあたり書かれた『龍を見た男』の魅力を、創作ノートや善寳寺に関する資料とともに紹介している。

藤沢周平の自筆原稿や創作ノートを展示


山形県庄内浜油戸に住む強情で無信心な漁師の源四郎を主人公に、善寳寺の龍神伝説にまつわる物語を描いた『龍を見た男』。

この小説は藤沢周平の故郷鶴岡にある古刹善寳寺の昭和51年辰年御縁年をきっかけに書かれたそう。また御縁年に際して、エッセイ『善宝寺物語』に善寳寺の縁起などが詳しく書かれている。

企画展では、藤沢周平の自筆原稿や創作ノート、善寳寺や主人公の生業である漁業に関する資料などを展示している。

「藤沢周平と庄内の食」と「展示解説会」も開催

また、ミニギャラリーで、「藤沢周平と庄内の食」を同時開催。

藤沢周平は故郷鶴岡・庄内の食べ物がなくなりつつあることを惜しんでいたそう。エッセイには庄内の食についての思いをつづり、小説にはこよなく愛した郷里の味をたびたび登場させている。今回、小説やエッセイに書かれた庄内の食べ物を紹介する。

さらに、関連イベントとして、「展示解説会」を実施。藤沢周平記念館の学芸員が、企画展の展示内容や見どころを紹介する。

日程は、12月7日(土)の10:30~/14:00~。会場は、藤沢周平記念館展示室の企画展示で、定員は各回20名程度。申し込みは不要だ。

龍澤山善寳寺と相互割引を実施


藤沢周平記念館の入館料は大人320円、高校生・大学生200円、中学生以下無料。団体料金もある。また、龍澤山善寳寺と相互割引を実施。善寳寺拝観券を持つ人は、 藤沢周平記念館入館料320円が250円に、藤沢周平記念館入館券を持つ人は、善寳寺拝観料500円が300円になる。期間は、令和7年3月31日(月)までだ。