群馬県高崎市の建設会社「井ノ上」は、11月27日(水)13:30〜16:00、高崎白衣大観音の建立88年を記念し、高崎白衣大観音米寿記念シンポジウム「都市観光と近代建築文化財 〜新しい『観光高崎』を考える〜」を群馬音楽センターで開催する。

高崎市で愛されてきた高崎白衣大観音

高野山真言宗 慈眼院 ウェブサイトから引用

高崎白衣大観音は、高崎市で創設された大日本帝国陸軍歩兵第15連隊の戦没者の慰霊と、観光都市としての高崎の発展を願い、実業家の井上保三郎氏により建立された高さ41.8メートル、重さ約6000トンの観音像。今年で建立88年を迎えた。鉄筋コンクリート造のため寿命は100年といわれており、これまで二度にわたって大修復を施している。

長く高崎市のシンボル、ランドマークとして愛されてきたが、修復のための基金造成と建立100年以後の保全の仕組みづくりが求められている。

講演とディスカッションを実施

シンポジウムでは、高崎白衣大観音と関連建築物・文化財の保全を目的とし、建立した井上氏の思いや、関連する建築物・文化財にまつわるストーリーを踏まえた観光の可能性を探りながら、持続可能な文化財保全について考える。


第一部は、講演で13:50〜実施。講師は、日本観光振興協会総合研究所顧問、文化庁日本遺産審査・評価委員の丁野朗氏。

経済産業省近代化産業遺産群33、続33や、文化庁日本遺産の認定と活用、地域の産業資源を活用した「産業観光」などに長年取り組み、全国各地で観光まちづくりプレイヤーの育成に関わる丁野氏が、文化財を活用した観光についての概論を話してくれる。

第二部は、ディスカッションで14:50〜実施。講師の丁野氏に加えて、高崎商科大学特任教授熊倉浩靖氏や高崎白衣大観音や文化財に関わる有識者、市民を交え、都市観光や文化財保全の仕組みについて考える。

参加対象者は、観光関連事業者、自治体関係者、地域の事業者、その他高崎白衣大観音や文化財の保全活動に興味関心のある一般の人。約200〜500名程度を想定で、参加費は無料だ。