布類は虫がつくし、特に遺品に関しては誰かが実際に着るわけでもないから、場合によっては、業者に頼んで一気に処分をするという考え方もあるそう。が、私は少し疑問です。というのも私は現在、かつて祖母が身に付けていたセーターやコート類にかなり救われているから!

 札幌出身とは言え20年ぶりに北海道に拠点を移した私は、屋外での仕事などは東京とは比にならない最強の防寒をする必要があることに気付かされました。防寒のみならず、ある程度おしゃれにも見せなくてはいけない高度さが求められます。

 実はお仕事の際、祖母が着ていたセーターをありがたく使わせていただいています。これは私の持論ですが、「昭和の衣服」は非常に良質なものが多いのでは? いわゆるプチプラという概念がなかった時代。丁寧に作られた洋服が多いのではとも感じています。

 ベージュカラーに黒い細かい模様が入ったハイネックのお気に入りのセーターは、特にブランド物などではないですが、厚みがあり非常に温かくかつ形がおしゃれでクラシカル。処分をせずに取っておいて良かったと心底思っています。

 また私が中学生の頃に制服用に買い込んだ大量の黒いタイツも子ども部屋より救出。実は現在、その中学生タイツも日常的にありがたく履いております。

 タイツやストッキングって実は長持ちするんですね……衣服類は実は宝の山ではないかとも思っています。汚れ等があれば別ですが、選別を熟慮する価値はあると思います。

◆②手放してよかったもの

愛犬リリーと
愛犬リリーと
 期限切れの備蓄食料。当たり前だろう! とおっしゃる方も多いかもしれませんが、意外と手放しにくいもの。いざと言うとき、こういうものでも役に立つかも……レトルト品だったら、ある程度賞味期限を無視しても大丈夫かも……なんて気持ちになりがち。

 私は今回、床下収納にてウン10年ほど前のレトルトカレーを発見。当初は、いざと言うときのためにと思いなかなか捨てられなかったのですが、実際に自分がそれを食べる場面を想像すると……これは無理だな……と判断。潔く手放し新たなスペースを設けましょう。