何より、武家住宅資料館では、展示資料のみならず、実際の建物がすばらしく、訪れた際も囲炉裏から煙を出して燻していた。窓から差し込む光もうつくしく、昨今のような便利な住宅ではないかもしれないけれど、とてもぬくもりのある建物だなあと感じたのだった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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