女優の橋本環奈が、12月30日に放送されるNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で特集されることがわかった。NHKの「橋本環奈推し」が年末に向けて加速しているが、パワハラ疑惑報道をスルーしながらの大プッシュについて、業界内では「タイミングが悪すぎる」との声があがっている。

 同回は「俳優 橋本環奈スペシャル」と題し、橋本が主演するNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の撮影などに密着。等身大の不安や迷い、役を演じる上での信念、撮影現場に込める思いに迫るほか、初めて触れる「橋本環奈の素顔」を垣間見ることができるという。

 翌日の大みそかには、橋本が『第75回NHK紅白歌合戦』で3年連続の司会を務めることになっており、NHKは2日連続で橋本を大プッシュする形だ。

 NHKとしては、大みそかの『紅白』や放送の折り返しを迎えた『おむすび』との相乗効果を狙っての『プロフェッショナル』への起用なのだろうが、公共放送がここまで露骨に一人のタレントをプッシュするのは手前みそ感が否めない。それでも、通常であればファンに喜ばれ、朝ドラや『紅白』が盛り上がる要素になっただろう。だが、今回は「タイミングが悪い」との声が目立っている。

 橋本といえば、10月末に「週刊文春」(文藝春秋)で「パワハラ疑惑」を報じられた。報道によると、日傘を差すタイミングが悪いだけでマネージャーに激怒し、口癖は可愛い顔に似合わぬ「使えねえ」。そうした言動が影響してか、25歳の若さにして今までに8人のマネージャーが退職する事態になったという。

 所属事務所の社長は「事実無根」と報道を完全否定。しかし、パワハラ的な言動について「私のそれらの(スタッフへの厳しい)発言を橋本環奈が発したものとして(週刊誌側が)すり替え」たものではないかと予想外の反論をしたことで、ネット上で「そんなことあり得るのか」「擁護がアクロバティックすぎる」などと疑問の声が湧き起こるなど、事態がよりこじれることになった。