鹿田産業は、福岡県知事指定特産民工芸品「八女すだれ」のカタログ「万葉」を、12月1日(日)より新価格で受注開始する。
価格改定対象商品は、御翠簾、佛間すだれ、座敷すだれ、部品、加工費の「万葉」カタログ掲載全般だ。
県指定の工芸品「八女すだれ」
「八女すだれ」は、11月現在36種ある県指定の工芸品の一つ。福岡県が新たに策定した特産民工芸品のロゴマークを使用し、地域資源の活用と伝統工芸の価値向上を図っている。
仏具商社・家具店・百貨店・内装工事材商社・通販事業者などの代理店や、取引先を通じて提供しているほか、海外へは直接輸出で販売している。
一般家庭から商業施設まで根強い支持を獲得
「八女すだれ」は、大正元年創業の鹿田産業など3事業者によって生産されており、福岡県内での竹資源を活用。一般家庭から商業施設まで、夏季の風通しを良くする伝統的な室内装飾として支持を得ている。
新商品の「磐井」は、「八女すだれ」の防炎物品。防炎対応のすだれ生地で、消防法に対応した新ラインナップで、最大幅が2400mmある。
また、カスタマイズ可能なオーダーシリーズもあり、すだれ生地や縁(へり)、房、金具など、寸法やデザインを含む全てをユーザーのニーズに合わせて選択・調整可能。業界唯一のローマンシェードメカを装備しており、昇降できるオプションも用意されている。
神社仏閣用で、神聖な結界を表す「御翠簾」も「八女すだれ」の一つ。
主に九州産の竹素材が使用されており、日本の伝統的な手工芸によって伝統的装飾を守り続けている。
海外への輸出量も増加
「万葉」カタログは、既製品シリーズとオーダーシリーズの両方を揃え、ユーザーの多様なインテリアニーズに応えている。また、伝統的な「八女すだれ」の美しさと実用性は、ホテルや商業空間にもふさわしいデザイン。昨今のインバウンド需要を想定した観光施設などにも日本らしさを演出する装飾品として最適だろう。