◆彼の贅沢三昧のおかげで、貯金は底をついた
ルカさんはフリーの編集者だが、最近は小学3年生の娘さんの子育てと家事で忙しく、現在はあまり仕事をしていない。3歳年下のご主人はイラストレーター。今は結構有名になり稼ぐようになったが、出会った15年前はまだ“食えなかった”そう。同棲して5年ほどで妊娠し、結婚した。

いくら出版社出身とはいえ、すぐに作家になれるわけもない。ただ、編集の仕事は入るので、二人の生活費くらいは確保できた。しかし、彼の贅沢三昧のおかげで、貯金はあっというまに底をついた。
◆頼られること=愛情のような気がして、妊娠と結婚
「彼、稼げないのに“クリエーターはいいものを身につけなくちゃ”って言ってね。フェラガモとかアルマーニとか、当時から一流ブランドのものばかり欲しがる人でした。食材もオーガニックがいいとかね。うるさくてお金のかかる人で。でも私には仕事もお金もあったので、好きにさせていました。彼のイラストの感性にほれ込んだ弱みですね」

「自治体の政策で、割と安くベビーシッターをお願いできたし、保育園にも運よく0歳児の時に預けられた。それでも仕事の時間は足りなくて、山のような“やることリスト”がなくならない毎日。彼はのんきにお金にならないイラストを描いてばかり。何度も“たまには手伝って”と言いましたが、ダメでした」