2023年に設立30年を迎えた宗桂会は30年記念事業として、11月20日(水)~24日(日)の期間、設立当初から普及・保存活動を継続している石川県の伝統工芸・加賀象嵌を紹介する展覧会「加賀金工の華-美しき加賀象嵌の世界-」を、金沢21世紀美術館で開催する。

宗桂会について

宗桂会は、日機装の創業者である故音桂二郎氏により、1993年に設立された。音桂二郎氏のルーツは、加賀象嵌の名門・山川孝次家の系譜にあり、自身も戦後いち早くハイテク産業を興した技術者として、自らのものづくりの原点と矜持を精緻な加賀象嵌の技に見出していたという。

加賀象嵌の継承発展を図り、それを次世代に伝えるための活動を展開するため、財団を発足。これまでさまざまな活動を展開してきた。日機装金沢製作所敷地内にある宗桂会館では、加賀象嵌の名門・山川孝次家作品を中心とする加賀金工の名品を一般公開している。また、後継者育成事業として一般市民向けの彫金教室の開催し、石川県内外で体験教室を行うなど、さまざまな普及活動を展開している。

詳細は、下記の日機装のオウンドメディアBrightの記事をチェックしてみて。

貴重な加賀象嵌作品や資料など、約100点を展示


今回、開催される「加賀金工の華-美しき加賀象嵌の世界-」では、宗桂会が30年に及び収集した山川孝次家三代の作品を中心に、貴重な加賀象嵌作品、資料など約100点を展示。


人間国宝をはじめとする現代に技を受け継ぐ現代作家の作品も合わせて展示するため、現代における加賀象嵌の展開も楽しむことができる。展覧会をとおして、加賀象嵌技法の継承を目指す宗桂会のこれまでの取り組みを辿る。

ギャラリートークや記録映画を放映を実施


展覧会の期間中は、ギャラリートークや記録映画を放映が開催される。

ギャラリートークは、11月23日(土)11:00~11:50に実施。講師は、重要無形文化財「彫金」保持者の中川衛氏だ。