この元編集長は、性被害を告発したA子さんと親交の深いX氏のもとを訪れ、A子さんとX氏の不倫を疑うような記事のコピーを見せ、「うちの雑誌では掲載を見送ったけど、他社に持ち込めば記事になっちゃいますよ」と言ったり、巨額の報酬を支払うなどと言ったりして“A子さんの出廷”を止めるよう迫ったという。

 “大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が、なぜそんな恐ろしいことをしたのか、なんらかの利害関係があったのかなどは不明だが、しかしこんなことを暴露されてしまったのだから、松本に関する記事はやりづらいよね。スルーするしかなかったのね。

不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」

 ということで、同じく性加害問題発覚後から不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」の、今週の“松本擁護記事”を紹介したい。

 先週も松本の芸能界復帰について好意的記事を掲載していたが、今週も同様だった。まず訴訟取り下げについて、文春サイドにも“舌禍”があったとして「今年3月に文春の幹部社員が、とあるWEB番組内で松本の性加害報道について『(証拠は被害を訴える女性の弁によるもので)物理的な証拠はない』という旨の発言をした」と紹介、松本からの“訴訟取り下げ”を「実質的には“双方敗北”」「実質的には“和解”」などと記している。

 はあぁ〜、何を言っているのだ。そもそも密室で起きる性加害では「直接的物証」を確保できないのは当然だ。なのに、ことさら“物的証拠はない”ことを強調するなんて。そして訴訟取り下げを、まるで“喧嘩両成敗”のように矮小化するなんて。

 そして持ち出したのが浜田雅功とのコンビ愛エピソードだ。

「実は、松本さんの裁判終結に関しても、文春サイドとなかなか折り合いがつかない状況に対し、これまで訴訟に関して深入りしてこなかった浜田さんが、松本さんに直接、“まずはそっち(訴訟)を終わらせるべきじゃないか”と提案し、結果的に和解へとつながったそう」(中堅お笑い芸人のコメント)