ミュージシャンとしてのイメージが強い彼女ですが、実はゲスの極み乙女結成前の2002年には「ちゃおアイドルガールコンテスト」にて審査員特別賞を受賞し、映画『スワンズソング』のキャストオーディションではグランプリを受賞、その後は2004年ごろまでモデルや俳優、タレントとしての活動を幅広く行っていました。

◆ここ最近の連ドラ皆勤賞? 密かにブレイク中

その後は音楽活動に重点を置いてましたが、ゲスの極み乙女のブレイク後は、2017年にオスカープロモーションに所属し、「さとうほなみ」名義での活動を宣言(現在はワタナベエンターテインメント所属)。『黒革の手帳』(テレビ朝日系)や『まんぷく』(NHK)などの話題作や、Netflix映画『彼女』での主演、金鳥のCMでの謎の女など、着実に俳優としての知名度も上げ現在に至ります。

今年に入ってからは、1月期に『院内警察』(フジテレビ系)4月期は『9ボーダー』(TBS系)、7月期は『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』(テレビ東京系)、そして今期の『私の宝物』と『無能の鷹』と、ゲスト出演も含めて地上波各局の連ドラに立て続けに出演中です。まさに俳優・さとうほなみとしてブレイクしていると言っても過言ではないでしょう。

◆一見して「敵か味方かわからない」不確かな魅力

佐藤さんの役者としての魅力は、なんといってもミステリアスな魅力。女性的な妖艶さという意味でもありますが、一見して敵か味方かわからない不確かな存在という部分も大きい。

役によってはその存在感を閉じ込め、主役の引き立て役や噛ませ犬的な存在になることもできるため、どんな立ち位置でも自然に作品に溶け込むことができます。それなのに、なぜか印象に残ってしまう……。そんな稀有な俳優さんです。

それらは、ジュニアモデルをしていたこと、ミュージシャンの顔を持つということや、映画『花腐し』やNetflix映画『彼女』でヌードを披露した経歴などによる「結局、何者なのかわからない」印象からかもしれません。