◆シングルペアレント同士で再婚するパターンも

 しかし、そんな三上さんも1年前に再婚したのだそう。

少年野球
「一度は失敗して離婚しているので、再婚には少し悩みや不安もありましたが、その人とは同じ悩みを共有できたこともあり、再婚を決意しました。

 その人は、自分の息子と同級生の息子さんを持つシングルファザーでした。息子が入っている少年野球で、子どもが同い年だったことで仲良くなり、私が野球に顔を出せない時も、うちの息子のことも可愛がってよく面倒を見てくれていて……。そんな彼となら。私の息子ともうまくやっていけるのではないかと思ったんです。

 こういった再婚も、そう珍しいことではないですし。一人で子どもを育てていこうとしているという、同じ境遇にいる相手にだからこそ、甘えられたり悩みを打ち明けられるし、助け合っていけると感じたんです」

◆友達から兄弟に。再婚に子どもたちの心境は……

 親からすれば、再婚という結果は必然でも、子どもから見てもそうとは限りません。友人や同級生だった子が、連れ子として急に家族になることを、子どもたちは上手く受け入れていけるのでしょうか。

早婚の末、“早離婚”し同級生のパパと再婚。子どもたちの心境は…
「確かに、子どもたちの環境については気になりました。お互いの子どもは、再婚当初小学校5年生。センシティブな年齢ではありますから、最初はもちろん気を使って過ごしました。

 同じ小学校でも同級生の親同士で再婚した人が結構いるんですが、子どもが精神的につらくなってしまい、別れた相手の方に親権を移したという話も聞こえてきます。田舎ですから、こういう話もすぐ広まりますし、自分たちのこどもがツラくなってしまわないかはすごく心配でした。

 幸い、自分の子どもたちはあまり兄弟っぽくなり過ぎず、いい意味でルームメイトのような感じで仲良くしてくれていますが……私たち夫婦のエゴで、子どもたちが嫌な思いをしないようにだけはしていきたいです」

 離婚も、再婚も子どもの気持ちも、あくまで当人の問題ですが、コミュニティ意識の強い地域では、光の速さでうわさになり、駆け巡るといいます。