静岡県掛川市の丸山製茶が、A-GOALがケニアのキベラスラムで開催する「キベラA-GOALリーグ」への支援をはじめた。
A-GOALと丸山製茶は、今後もサッカーを通じた子供たちの支援を行っていく。
日本とアフリカをスポーツで繋ぐ
A-GOALは、ケニアの首都ナイロビにあるアフリカ最大級のスラム「キベラスラム」で、子どもたち約1600人を対象としたユースサッカーリーグ「キベラA-GOALリーグ」を2022年10月より開催している。
過去、新型コロナウィルスの影響により失業者が急増する中で、アフリカ各地の地域スポーツクラブと連携し、緊急食料配布をおこなうために設立されたA-GOAL。『日本とアフリカをスポーツで繋げ、持続可能な社会を築く』という理念のもとに活動を行っている。
アフリカ最大級の「キベラスラム」
キベラスラムは、約2.4㎢の土地に広がり、最大100万人が暮らしているとされている。トイレは数十世帯に1つしかないことや、ゴミがいたるところに捨てられていること、病院がないことなどもあいまって、衛生面での問題は深刻だ。
また、キベラスラムに暮らす子どもの60%以上は経済的な理由から初等教育も受けられていないといわれており、高い犯罪率や栄養不良など、さまざまな課題をかかえている。
子どもたちがサッカーに熱中できる環境を
「キベラA-GOALリーグ」では、そんなキベラスラムで子どもたちがサッカーに熱中できる環境をつくることが、こうした課題の克服や犯罪に巻き込まれることを防ぐ一助になると考えのもとで運営されている。
またリーグ戦に参加する子どもたちに食事を提供することで、子どもたちの栄養改善と健全育成に貢献。さらに女子プレーヤーには、生理用品の提供やカウンセリングなどのサポートもおこなう。
最近では、プロサッカークラブのアカデミーやサッカー強豪校が視察に訪れ、なかにはスカウトを受けて奨学金を得て進学をする選手もいるという。リーグで活躍する選手がケニアのナショナルチームに選出されるなど、現地での評価が高まるなか、今年12月には選抜チームのタンザニア遠征も予定しており、リーグの可能性は広がっているようだ。