埼玉県さいたま市緑区の藤榮商事が実施している、「岩槻リサイクルセンター」の防塵壁をアート作品の場として活用するプロジェクトにて、地元の学生アーティストRin Sato氏による作品が完成し、11月12日(火)にお披露目会を開催した。この壁面アートの作品名を、12月15日(日)までの期間で一般公募中だ。
地元の学生アーティストによる壁面アート
環境事業や土木工事などを手がける藤榮商事は、地域との共生・環境保全・持続可能な社会の実現を目指し、2023年に操業開始した「岩槻リサイクルセンター(一般廃棄物中間処分施設)」の防塵壁15m×4mを、アート作品の場として活用するプロジェクトを10月11日(金)より実施してきた。
その中で、さいたま市岩槻区在住の学生アーティストのRin Sato氏が手がけた「SDGs」「カーボンニュートラル」「木」をテーマにした作品が完成した。
Sato氏は、小学4年生の頃より作品づくりを開始し、現在はテンプル大学ジャパンキャンパス アート専攻の4年生。2023年「第107回二科展」入選、「国際公募展第12回躍動する現代作家展」新人賞を受賞。2024年には初の個展をアメリカ・フィラデルフィアで開催、第51回近代日本美術協会展」で入選した。
地域住民とつながる「壁面アートプロジェクト」
Rin氏の作品には、作品には職員との交流から生まれた、職員を模した顔が所々に描かれ、親しみのある仕上がりになっている。
披露目会では、地域住民や関係者を含む25名が参加。
藤榮商事代表の新藤氏やRin氏のほか、さいたま小町である「めい小町」と「りり小町」も登場。会場では、除幕式や作品紹介が行われ、鮮やかな色彩と大胆なデザイン、創意工夫が凝らされた作品に見入る場面が多く見られた。
また、11月中には、さいたま市の実証事業として木くず類の処分手数料が無料となる取り組みも行われ、多くの市民が当センターを訪れる機会となっている。この試みを通じ、岩槻リサイクルセンターは温かな交流の場として、リサイクル業界のイメージ刷新にも寄与していく。