よく寝る前に水を飲んだほうがいいと聞いたことはありませんか? 就寝前に水分を摂ることがなぜそんなに重要なことなのでしょうか。寝る前の水分補給と睡眠の質の関係性について解説していきます。

寝る前の水分補給と快適な睡眠

人間は睡眠をするのに約1℃体温の低下が必要になります。最高体温期から体温が低下していき、体温低下の変化が大きければ大きいほど深い睡眠に入りやすくなります。そのためには睡眠中に100ccの汗をかくことで寝つきがよくなります。それ以外にも睡眠前に水分を摂ることで健康維持にもつながります。

寝ている間に汗で失われる水分量とは?

睡眠中に汗と呼気から失われる水分は、約500ml以上、多いときには1リットルほどです。入眠が始まると体重の1〜2%程度の水分が減少し、軽い脱水が始まります。

夜間、入眠中は喉が乾いても水分をとることができないため、熱中症や脳梗塞といったリスクが高まります。就寝中の健康を守るためにも寝る前の水分補給はとても大切なことなのです。

寝る前の水分補給は快眠以外にもメリットがある

寝る前の水分補給は、快眠効果以外にも以下のような多くのメリットがあります。

◇ 肌の潤いを保つ

睡眠中に水分を保つことは、美肌効果とても大切な役割があります。

  1. くすみ改善
  2. シワ防止
  3. ハリや潤いを保つ

◇ 心筋梗塞や脳梗塞になるリスク軽減

睡眠中に体内の水分量が減少し、脱水が進んでしまうと血液がドロドロになり血管が詰まってしまうリスクがあります。

その状況が続いてしまうと脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がってしまいます。寝る前にしっかり水分補給をすることで健康維持につながります。

◇ 日中の集中力が高まる

睡眠中に水分が不足してしまうと日中の活動に影響がでてしまう可能性があります。

  1. 強い眠気や集中力の低下
  2. 倦怠感や頭痛
  3. 精神的ストレス

寝る前に水分補給することで朝の目覚めすっきりし、日中の集中力を高めていきましょう。

寝る前に水を飲みすぎても大丈夫?

短時間に大量の水を摂取すると、夜にトイレで起きてしまい、睡眠の妨げになります。極度の水分の取り過ぎは尿の処理能力低下によって軽症の水中毒が起こる場合があり、以下のようなものがあります。

頭痛・頻尿・疲労感・下痢・浮腫 など

飲みすぎの基準は、環境や体格によって個人差がありますが一般的に1時間に1リットル近くの水をがぶ飲みするのはNGと考えられています。水分補給はこまめに飲むことが一番です。