ジャズ喫茶と聞くと、「なんだか敷居が高そう」と思われるかもしれません。しかし、そんなイメージとは異なり、意外とくつろげてしまう場所も多くあります。音楽が流れるお洒落な空間はデートスポットとしても最適で、落ち着いた優雅な時間を過ごせます。「興味はあるけど、なかなか踏み出せない」という人のために、今回は都内のジャズ喫茶から厳選して3店をご紹介します。
国内有数の老舗ジャズ喫茶「いーぐる」
四谷駅前の道路沿いにある「いーぐる」は1967年創業。1972年から現在の場所で営業を続けている老舗ジャズ喫茶です。
「伝統的なジャズ喫茶らしい雰囲気を体験してみたい」という方にぴったりですが、実は店内で流れている音楽は最新のジャズなんです。
オーナーの後藤雅洋さんは、評論家としても活躍しているジャズの専門家。著書も多数刊行しており、その豊富な知識をもとに店内のBGMが選ばれています。
著名な専門家でありながら、幅広い客層の要望に応えるという柔軟性も持ち合わせています。
新しい音楽やジャズ以外のジャンルに対してもオープンである店主の姿勢が、老舗ジャズ喫茶には珍しい親しみやすさを醸し出しているのかもしれません。
ジャズをより身近に楽しむための講演会が定期的に開催されるなど、現在も活気に満ちている「いーぐる」ですが、かつて山下達郎や大貫妙子らが結成した著名なバンド「シュガー・ベイブ」が誕生するきっかけになった場所でもあるそうです。
ジャズだけでなく、さまざまなジャンルの文化が交わる場所だった「いーぐる」では、今でも当時の彼らのパッションを感じられるかもしれません。
いーぐる
住所:東京都新宿区四谷1-8-6 ホリナカビルB1
電話番号:03-3357-9857
営業時間:
11:30~23:40(月~木)
11:30~23:50(金)
14:00~23:40(土)
14:00~22:00(日)
定休日:祝日
スタイリッシュな空間と最先端のジャズ「JAZZ UNION」
若者が行き交う原宿の裏通りに、忽然と現れる独特な外観が特徴的な「JAZZ UNION」は、2012年にオープンした比較的新しいお店です。
蔦に覆われた螺旋階段が印象的なこのお店は、オーナーの桑崎彰嗣さんが精神科医ということもあって、1階にメンタルクリニックが併設されています。
店内に入ると、赤と黒を基調としたシックな内装が目に飛び込んできます。ハイスペックな音響設備でレコードを堪能できるだけでなく、21世紀以降の最先端のジャズのアルバムも豊富に取り揃えられているところも嬉しいポイントです。
このお店のスタイリッシュな雰囲気は、ジャズのクラシカルなイメージをガラッと変えてしまうかもしれません。
店内には真っ赤なアップライトピアノが置かれていて、日によってはジャズ・ミュージシャンによる生演奏も行われています。
20人が入れば満員になるようなフロアで間近で眺めるライブは、レコードとはまた異なる深い味わい。濃密でリッチな時間を過ごすことができるでしょう。
JAZZ UNION
住所:東京都渋谷区神宮前4-28-8
電話番号:03-5770-5472
営業時間:
13:00~20:00(金~月)
13:00~21:00(水~木)
定休日:火