バツイチ子持ち女性が再婚を考えて出会いを求めるとき、子供のない女性に比べると迷うポイントや不安になるポイントが多いと思います。そもそも、どこでどうやって出会えばいいのか。暗黙のうちに初婚女性を前提にしている婚活サービスが多い現状では、そこから悩んでしまったりしますよね。
バツイチ子持ち女性が婚活するときにはどんなコツが必要なのか?シングルマザー目線の婚活事業を展開している「荒尾・玉名地域結婚サポートセンター」婚活アドバイザーの柳原志保さんに、お話を伺いました。
バツイチ子持ち女性の再婚事情
バツイチ子持ち女性の再婚のコツを紹介する前に、全国にシングルマザーの女性がどれくらいいるのか、また、シングルマザーのうち何%が再婚しているのか、データを紹介します。
シングルマザーの数はどのくらい?
厚生労働省『平成28年度全国ひとり親世帯等調査』によると、2016年の母子世帯数は123万1600世帯、父子世帯数は18万7000世帯と推計されています。
母子世帯になった理由は、離婚によるものが約8割。したがって、2016年のシングルマザーの数は、全国で約98万5000人とざっくりつかむことができます。
シングルマザーの再婚率は?
では、シングルマザーの再婚率はどのくらいなのでしょうか。厚生労働省『人口動態統計』(2017年)によると、2017年の全婚姻数は60万6866件で、そのうち妻が再婚だったケースは16.7%、10万1214件です。
同じく『人口動態統計』(2017年)の離婚に関するデータを見ると、離婚した夫婦のうち子供がいるケースはおよそ6割。母子家庭と父子家庭の比率から、離婚の8割以上は母親が子供を引き取っていることが分かりますから、全婚姻のうち8%強、5万2000人程度が再婚したシングルマザーであると計算できます。
シングルマザーの視点で進める婚活事業「KOIBANA」
シングルマザーに注目した婚活事業を進めている自治体の先進事例が、熊本県北部、福岡県の南端に隣接する、荒尾市・玉名市・玉東市・南関町・長洲町・和水町の6市町にまたがる有明広域行政事務組合です。
有明広域行政事務組合が運営する「荒尾・玉名地域結婚サポートセンター」の婚活事業「KOIBANA」では、シングルマザーも包んだ子育て支援型の婚活を展開しています。その企画をメインで進めているのが、ご自身もシングルマザーである婚活アドバイザーの柳原志保さんです。
柳原さんは多賀城市生まれ。東日本大震災の後、地域おこし協力隊として熊本県和水町に移住し、始めは利用者として地元の婚活センターを訪れたという経緯を持ちます。その後、婚活イベントなどを手伝うようになり、3年間の任期が明けるとき、荒尾・玉名地域結婚サポートセンターのスタッフとして正式赴任。「よそもの目線」による婚活事業の改革とリニューアルを進めてきました。