米メジャーリーグ・パドレスのダルビッシュ有投手が11月8日、日本ハムの本拠地の新球場・エスコンフィールド北海道を初めて訪れた。

「突然ダルビッシュが球場に来ているのではとの情報がファンの間でも回り、本当にいたからびっくりした。グッズショップにも立ち寄って間近で見ることができてよかった」

 当日、エスコンフィールド北海道では秋季キャンプを実施しており、スタンドの一部は一般のファンに開放されていた。そこへやってきた日本ハムの元エースでバリバリのメジャーリーガーの凱旋。偶然居合わせた道内の40代男性ファンが興奮しながらもこう振り返るのも無理はない。

 そんなことはお構いなく、ダルビッシュは悠々と球場内を散歩。以前から交流のある選手たちと談笑したり、自身が描かれた壁画にサインしたりと大盤振る舞いだった。

「それ以外にも新庄剛志監督の執務室で記念撮影した様子をSNSにアップしたり、夜は試合を生観戦できるサウナが併設された球場内のホテル『TOWER11』に宿泊。わざわざこれもSNSにアップしていました。ファンからすればこの上ない喜びだったでしょう」と語るのは球団OB。そこで球団は今後、ダルビッシュが回った先々を“聖地巡礼”コースにするという。

「ダルビッシュが日本ハムからメジャリーグ入りして、すでに10年以上が経過しています。ところが球団との関係は切れるどころかずっと続いている。新球場の壁画に大谷翔平とともにダルビッシュが描かれているのは、良好な関係が続いていなければまず実現しません。またダルビッシュがわざわざSNSでアップしたのは、球団サイドの宣伝に大きく貢献しているとも見て取れる。下世話な話、宣伝効果は億単位になるのは確実で、それに協力しているのですからよほど日ハムに愛着があるのでしょう。球団からすれば、将来の監督候補の1人にダルビッシュをカウントしていると言っても過言ではない。メジャリーグ“卒業後”は『最後は日本ハムでプロ野球人生を終えてほしい』と声をかけることになると思います」