◆西島秀俊&芦田愛菜が親子役!

『さよならマエストロ』の主人公は、天才マエストロ(指揮者)・夏目俊平(西島秀俊)と、その娘であり音楽を嫌っている響(芦田愛菜)。

“親子”が主人公という時点で、日曜劇場としては異例に思える。

黒岩勉がオリジナル脚本、二宮和也が主演を務めた『マイファミリー』が、家族愛をテーマにしているぶん系統としては近いだろう。しかし、『マイファミリー』はどちらかというとサスペンスや考察ドラマの色が強かった。

一方の『さよならマエストロ』は、20代の頃から海外を転々とするほどの才能ある指揮者・夏目俊平が主人公。音楽に対する熱量も人一倍の人物で、彼の指揮は観客だけではなく、その指揮を受ける演奏側の心も熱くするものだが、プライベートではマイペースな性格で、家事もまともにできないというもの。

夏目俊平とその娘・響は親子だが、5年前に起こった“とある事件”をきっかけに疎遠になっていた。音楽そのものからも距離を置いていた夏目俊平は、地方の楽団を指揮するために帰国する。それに伴い、響との同居生活が再開することになる……というのが、一話のあらすじである。